「未経験だけど、転職したい業界がある」「同じ職種だけど、違う業界にいきたい…」という悩みを持っている人はいるはず。
そこで、この記事では未経験でもおすすめできる職種を10種類選びました。業界・職種共に未経験の場合におすすめできる職種と、職種は経験済みだけど業界は未経験という場合におすすめできる職種をご紹介します。
ぜひこの記事を参考にして、転職活動を行ってくださいね。
未経験からの転職におすすめしたい職種
ここでは、完全未経験でもおすすめできる職種と、業界未経験の職種に分けてご紹介します。
なお、「完全未経験」とは「業界・職種共に未経験」というケースです。「業界未経験」とは、「業界は未経験でも同じ職種の経験がある」というケースを指します。
完全未経験でもおすすめできる職種
完全未経験でもおすすめできる職種をご紹介し、理由も説明します。
職種 | 向いている人 | メリット | デメリット |
営業職 | コミュニケーション能力が高い人 | 時間の自由がききやすい 将来転職しても経験が活きる | ノルマがある toCの営業はストレスがかかりやすい |
事務職 | パソコン操作が得意な人 電話対応スキルが高い人 | デスクワーク 体力的にも負担が少ない | 細かな作業が多数ある年収は上がりにくい |
コールセンター | 聞き上手な人 コミュニケーション能力が高い人 | 募集が多い服装が自由なことが多い | クレーム対応にはストレスがかかる |
介護士 | 体力がある人 コミュニケーション能力が高い人 | 需要は増えていく どの地域でも募集されている | 体力・精神的に負担が大きい |
工場スタッフ | 注意深い人 黙々と作業できる人 | 手当が多い | 夜勤がある職場もある |
以上の通りです。
コミュニケーション能力は大きな武器になるので、これを活かせる職に就くことをおすすめします。上の表で挙げるなら、営業やコールセンター、介護士です。上手くいけば、キャリアアップも見込めます。
もし、コミュニケーション能力に自信がない場合は、工場スタッフをおすすめします。工場では、いわゆる職人肌であまりコミュニケーションが好きではない人も働いているので、黙々と自分の技術を磨きたい人向けです。
業界未経験でもおすすめできる職種
ここからは、業界未経験でもおすすめできる職種をご紹介します。
職種 | 向いている人 | メリット | デメリット |
人事など専門事務職 | 人事や法務、財務などの専門知識がある人 | 専門知識が活かせる 業界を問わないことが多い | 求人が少ない 高いスキルが求められる |
CADオペレーター | 細かい作業が得意な人 | 募集が多い スキルアップすると在宅での作業も可能 | 日々知識のアップデートが必要 納期の存在がある |
美容・ブライダル職 | コミュニケーション能力が高い人美容に関心がある人 | 好きなブランドで働ける可能もある | 正社員の募集が少ない体力的に厳しいことが多い |
ITエンジニア | 常に知識を付けることが苦痛ではない人 | フリーランスも可能スキルアップしやすい | 常に勉強が必要 繁忙期は残業が多い |
建築士など士業 | 資格を持っている人 | 専門的なのでほぼ独占できる | 地方では募集がないこともある |
業界未経験でも同じ職種に就く場合は、基本的に前職での経験を活かせます。
転職後の仕事でも同じ知識が求められることが多いので、転職しても同じ感覚で仕事ができることが多いでしょう。
未経験から転職できるのは何歳まで?
未経験から転職できるのは、30代までだといっていいでしょう。40代・50代で未経験からの転職は、一般的には相当難しいとされています。
理由は、40代や50代での転職には、即戦力となるスキルが求められているからです。また、40代や50代の未経験での転職を想定した求人サイトも少ないです。
好まれるのは20代
一方で、20代の未経験からの転職は抵抗感は少ないです。
厚生労働省が発表した「令和5年雇用動向調査結果の概況」p14の「性、年齢階級別転職入職率」によると、男女問わず20代の転職率は高いです。

20代前半だと、新卒として入社した企業が合わず、早期離職しても「第二新卒」といわれて歓迎される傾向が強いです。
実際に「未経験からの転職 20代」でネット検索をすると、20代の未経験からの転職を取り扱うWebサイトは多数ヒットします。
人手不足ということもあり、育成できる人材ということで20代からの未経験からの転職は問題ないでしょう。
未経験でも転職を成功させるコツ
未経験からの転職を成功させるコツは、以下の3つを徹底的に行うことです。
- 転職理由・志望動機の深堀り
- 資格の取得で説得力を持たせる
- 自分の経験を深堀する
順に、詳しく説明します。
1.転職理由・志望動機の深堀り
「なぜ自分はこの業界・職種に転職したいのか」を徹底的に深堀りする必要があります。理由は金銭的な問題なのか、それともやりがいなのか、様々な理由があるでしょう。
それらの理由は、志望動機に繋がります。言い換えれば、自己分析を徹底的に行うことが未経験からの転職の第一歩になるでしょう。
自己分析は新卒の就活に必要不可欠ですが、転職活動でも欠かせません。紙に書く、マインドマップを書く等、思考の整理を行うことをおすすめします。
2.資格の取得で説得力を持たせる
資格の取得は、説得力を持たせる有効な手段です。未経験の転職活動でも、自分が志望する業界・職種で使える資格を持っていると、説得力が違います。
例えば、IT業界への転職を希望しているなら、基本情報技術者試験に合格することが良い影響になるでしょう。不動産業界への転職ならば、宅地建物取引士(宅建)に合格すると良い理由付けになります。
ただし、資格の勉強で業務のすべてを知ることはできません。事前に、志望する業界・職種はどんな仕事をしているのか、よく知っておきましょう。今はインターネットで調べることができるので、情報収集をするのも大切です。
3.自分の経験を分析する
自分の経験が、転職したい業界・職種に役立つのか、分析することも必要です。
まったくの未経験の業界や職種を目指すのは、転職成功の確率を下げることになってしまいます。そのような事態を防ぐために、自分の体験や成功した経験を思い出し、どのような経験だったのかを分析しましょう。
例えば、接客のアルバイトをしていたら営業や対人コミュニケーションが多い業界や職種に有利です。また、大学などの学校で専門的な知識を身につけたことがあることも経験のひとつに数えられます。
スキル不足で困らないためにも、自分の経験分析は必要です。
なぜ企業は未経験の人材を求めているのか?
企業が未経験の人材を求める理由は、3つあります。
- ポテンシャルに期待しているから
- 新たな視点が欲しいから
- 早期離職が多いから
順に解説します。
1.ポテンシャルに期待しているから
ポテンシャルがあると期待できる人材は貴重です。言い換えれば、ダイヤの原石のような人材は磨けば光るものです。
ポテンシャル採用は、スキルや経験よりも成長の幅、適応力を期待して採用するものです。学習意欲やコミュニケーション能力、またポジティブな姿勢は、企業側にとって今後の成長や活躍を期待できます。
ポテンシャル採用の場合、将来を見据えての採用なので、即戦力としてはあまり期待されていません。ゆっくり腰を据えて成長できます。
2.新たな視点が欲しいから
新しい視点が欲しいため、未経験の人材を採用する企業もあります。既存の業界の慣習から脱却したいがため、未経験の人材を欲しがるのです。
このような企業からは、未経験の人材は組織を活性化させる薬のような役割を期待されています。例えば、人材育成のために社員間での知識共有が活発になったり、新人から新しい仕事の進め方を提案されたりするでしょう。
昔からの業界に新たな風を通す、重要な役割となります。
3.早期離職が多いから
早期離職が多いので、未経験でも人材を欲しがる企業も存在します。
このような企業は、人材を育てようとする文化や企業風土があまりないので、人材を使い捨てにすることも、残念ながらあります。
しかしながら、雇用の受け皿になっている面もあります。できれば避けたい企業ですが、40代や50代でも未経験の人材を採用してくれることもあるので、企業分析を行い、納得できるのなら応募しましょう。
まとめ
完全未経験からおすすめできる職種は、以下の5つです。
- 営業職
- 事務職
- コールセンター
- 介護士
- 工場スタッフ
また、職種は経験があるものの、業界未経験の場合におすすめできる職種は以下の5つです。
- 人事など専門事務職
- CADオペレーター
- 美容・ブライダル職
- ITエンジニア
- 建築士など士業
転職成功のコツは、以下の3つを徹底的に行うことです。
- 転職理由・志望動機の深堀り
- 資格の取得で説得力を持たせる
- 自分の経験を深堀する
転職には多大なエネルギーが必要となります。
今回の記事を参考にして、効率的な転職活動を行ってください。
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